映画公開間近なので「オリエント急行の殺人」を読だら驚いた!
小説や漫画が映像化されたら、あなたはどっち派ですか?
「原作を先に読む!」 or 「映像を先に見る!」
僕は断然、原作を先に読みたい派です!
そんなわけで、今回は近々映画が公開されるので、その前に読んだ本を紹介します。
作者紹介
作者のアガサ・クリスティーは、1976年になくなるまで、長編、短編、戯曲など、その作品群は100以上にのぼり、全世界の読者に愛されています。その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されているという、ミステリ界の女王です。
主な代表作は、「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」などがあります。
あらすじ
真冬の欧州を走る豪華列車トリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが調査に乗り出すが、全ての乗客には完璧なアリバイが・・・
〈名探偵ポアロ〉シリーズ
この作品は、クリスティーの人気シリーズの一つである〈名探偵ポアロ〉が活躍するシリーズです。
本名はエルキュール・ポアロ。イギリスの私立探偵で元ベルギー警察の捜査員。
卵型の顔とピンとたった口ひげが特徴の小柄なベルギー人で、「灰色の脳細胞」を駆使し難事件に挑み、解決します。
ポアロはつねづね「事件を解決しようと思ったら、椅子にゆったり座って考えるだけでいい」と言っています。
感想
1934年に刊行されたとは思えない、とても新鮮でした。
まず思ったのは、ポアロはすごく人のことを観察しています。「あそこの人は〇〇な人だな」とか「この人は〇〇なところがあるな」とか、めちゃめちゃ見てます。
ミステリだから当たり前なのかもしれませんが、全員が怪しく見えます。疑心暗鬼です。
そして、最後に事件の真相をたたみかけるように話すポアロの言葉にグイグイ引き込まれます。
なぜ、不朽の名作と呼ばれているのかがわかります。
結末は、意外性と驚きとともに、いろいろ考えさせられます。
〈”迷”探偵トヅカ〉の推理
ここで、僕が読みながら推理したことをご披露します。
冒頭。
「こいつ怪しいなー」
いや、最初にいきなり犯人を登場させないだろう。
すばらく進む。
「はは〜ん、こいつかな?」
またしばらく進む。
「あれ、違うみたいだな」
「わかった!絶対こいつだ!」
「むむむ、違うのか?」
「もしかして、こういうことか?!」
「わからん!!教えてポアロ〜〜!!!」
降参という形で推理終了・・・。
最後に
この本の解説で、有栖川有栖さんが「ミステリファンなら必読の書、それもなるべくスレていない初心者のうちに読んで楽しみたい一冊である。」と言っています。
「あまりにも有名な作品なので、どこかで犯人を見聞きしてしまう危険性がある。
やはり何も知らないまま読むほうがいい」と。
まさに、僕は何も知らないまま読めたのでめちゃめちゃ楽しめました。ラッキーです!
ただ、有栖川さんはこうも言っています。
「犯人を知ってしまったら楽しめない、という小説でもない」
ということは、小説を読んで真相を知ってから映画を見ても十分楽しめるということですね!
確かに読んで思ったのは「映画で見ても絶対面白そうだ!」と感じました。
なので、実際に映画を見て確かめたいと思います。
公開がますます楽しみになってきました。
場所によっては違うかもしれませんが、
12月8日公開です!
まだ間に合います。映画を見る前に読んで見てください。