羽生さんもすごいけど、渡辺さんも強いんだぜ!
先日、羽生善治が永世7冠を達成しました。
その時は羽生さんについてのブログを書きました。
今回は、対戦相手だった渡辺 明の著書『勝負心』を紹介します。
初代永世竜王
著者は渡辺 明。永世竜王、永世棋王であり、現在は棋王のタイトルを保持しています。
最近は藤井聡太が、5人目の中学生プロ棋士ということで話題を集めましたが、渡辺棋王も4人目の中学生プロ棋士です。なのでめちゃめちゃ強いです。
趣味は競馬です。
それでは内容を紹介します。
棋譜は楽譜
棋譜並べは、音楽の世界でいう楽譜のようなもの。
なるほど。楽器で曲をコピーして覚えるように、棋譜をたくさん覚えるとストックがたまり、応用が利くようになるということですね。
そもそも、将棋を知らない人は「棋譜並べってなに?」てなりますよね。
棋譜並べとは、初手から投了までの一局の進行を符号で表したものをみて、それを盤に並べて再現する勉強法です。
こんなやつ↓
強い人の将棋は本筋の手の連続で、指し手の数々が実に美しい。棋譜を並べる事で、こうした正しい駒の方向性が自然と身につく。この繰り返しによって、常に本筋を選ぶ感覚が磨かれるのである。
やはり、学ぶは真似ることから始まります。それも「いいモノ」を真似るほうが成果が上がるということです。
次の一手をどう読むか
対局中に相手の次の一手を読むときは、3パターンを考える。
- 本筋の一手。奇をてらわない正攻法の一手。
- 裏切りの一手。意表に出るような勝負手を臭わせる一手。
- 奇想天外のリスキーな一手。誰も想像できない、悪手の危険性がある一手。
この3パターンを繰り返し読んでおくことで、気持ちに余裕が生まれ、どんな手を指されても、どんな局面になっても対応できるようになる。
「想定外」を想定しておくということが重要です。
後悔は無駄
どんなに後悔しても、過ぎ去った時間は戻らない。だとすれば、後悔は時間の無駄でしかない。
とバッサリ言い切ります。他にも「失敗したとき、他人任せでは後悔してしまう。しかし、自分で決めたことであれば、諦めるしかない。そういう経験を積み重ねる事で初めて判断力や見識が身についてくる。」これは何にでも当てはめて考えることができそうです。 失恋して、いつまでもウジウジ後悔してても仕方ない。次に進みましょうということですね。
実力派、失敗を糧に身につくもの。失敗をどう次につなげていくかが重要だ。
これも、失敗を恐れて何も行動しないのは話にならない。失敗してみて初めて気づくこともありますから、どんどん恥かいていこう。
おわりに
やっぱり将棋は人生に近いですね。実生活に当てはめて考えるとすごく参考になる言葉が多いです。
将棋を学ぶと人生にも生かせるし、将棋も強くなるので一石二鳥です!
渡辺さんは将棋も強いし話も面白いのです。
NHKの将棋トーナメントもまだ勝ち上がっているので、機会があれば見てみてください。日曜の朝10時30分からNHK教育で放送しています。
『勝負心』渡辺 明