将棋を通してみる人生訓
近頃、藤井聡太4段が将棋界をにぎわしてますね。
僕も趣味で将棋をするのですが、将棋を覚えたのは今から約6年前の32歳の頃です。それまではまったく興味もなく、駒の動かし方すら知りませんでした。
それなのに、なぜ将棋をするようになったか。その答えは、今回紹介する本にあります。
「人間における勝負の研究」
この本を読んで、「将棋って人生みたいだ」「将棋を通して考え方も磨けるかもしれない」と思ったからです。
「さわやか流」と呼ばれた男
著者は、米長邦雄。数年前に亡くなられましたが、現役時代は数々のタイトルを獲得し、名勝負を数多く残している。当時は、棋風と人格から「さわやか流」と評されていた。引退後は将棋連盟会長を務めるなど、将棋の普及や改革に大きく貢献しました。
まあ将棋のことを知らない人には何のこっちゃ?と思うでしょうが、とにかくレジェンド級のすごい人だと思ってください。
今日は何のための日か
この本は、そんな偉大な棋士である著者が、「将棋を通してみた人生の教訓」 が書かれています。
その一部を紹介します。
大事なことだからこそ、簡単に決めるべきだと私は思います。悩み、考えあぐねてから答えを出す場合よりも、だいたいにおいて間違いが少ないものなのです。
本書では結婚を例に挙げていて、確かにそうかも!と納得しました。
僕は、いつもあーだこーだ考えすぎて、気づいたら手遅れになったということが多いので、覚えておきたい。
自慢話をすると、たいてい後で損をします。
自慢をすると相手に恨まれるかもしれません。そういうことが積もり積もると、運も一緒に遠のいてしまう。
強いものは威張らないものです。威張る必要はありませんから。
弱い人、自信がない人は、自分を大きく見せようと威張り散らす。そういう人は反感をくらい、叩きつぶされてしまう。気をつけよう・・・。
敗北への言い訳や、負け惜しみは無駄です。振り返って悲しんでいるヒマがあったら、次の戦いに備えて精進しなければならないのですから。
運も実力、不運も実力。後悔してても何も始まらない。反省して次に活かす。
とにかくじっと我慢して、当面与えられた仕事を必死にやる。そして現状を打開する方策をこらす。嫌な仕事を一生懸命にやりながら、自分のしたい仕事に対する準備を、万端、整えておく。
嫌なことからすぐに逃げるのではなく、少し我慢する。その時に、ただ我慢するだけじゃなく、次に向けての準備をしかっりしておくと、失敗する危険性が少なくなる。
大事なのは一日一日を今日は何のための日であるか、はっきり意識して過ごすことです。今日という日は、とにかく勝つため、勉強のため、あるいは疲労を取るため、楽しむため、というように。
いつもダラダラしたり、逆に緊張ばかりして過ごさない。時間は使い方によって、使う人によって、質が違ってくる。
歳を重ねると、一日、一週間、一年があっという間に過ぎていくような気がする。もっと一日一日を大切に生きるためには、「今日は何のための日か」を意識して過ごしていくこと。
最後に、「男らしさとは何か」を語られています。
男らしさとは”理性”と”思いやり”です。
なんも言えねえ。どちらも持ってないかも・・・。
しっかりと胸に刻みつけて、男らしい男になれるように精進したい。
「人間における勝負の研究」米長邦雄
ぜひ、読んでみてください!