じーちゃんのおまじない
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子供の頃、朝が苦手でした。
目覚まし時計をセットしても、止めて二度寝してしまう。
これじゃいけないと、布団から出ないと止められないところに目覚まし時計を置いても、止めて、あと10分だけ目をつぶろうとまた布団に入ってそのまま二度寝。
なんで二度寝ってあんなに気持ちがいいんでしょうね。
あ、今回は二度寝についての話じゃありません。
★
子供の頃、じーちゃんに教えてもらった「おまじない」がある。
次の日早く起きないといけないとじーちゃんに言ったら、
「そんな時は、起きたい時間のぶんだけ枕を頭でポンポン叩く」
と教えてもらいました。
例えば朝6時に起きなければいけないとする。
すると6回、枕を頭でポンポンと叩く。
それで本当に起きられるようになったかと言われれば、
「・・・・」です。
だけど、そのことは記憶にしっかり残っています。
大事な日には思い出して、一応実践します。
今はスマホの目覚ましを起きる少し早めに設定し、スヌーズ機能で2回目ぐらいで起きてます。
子供の頃に比べれば起きれるようになりました。
それは単に歳をとっただけかもしれませんが・・・。
じーちゃんの時代は目覚まし時計なんて便利なものはなかったのでしょう。
あったとしても、庶民が持てるようなものじゃなかったでしょう。
自力で起きなければいけない。
そんな時に「枕を頭で叩く」と言うおまじないが生まれたんだと思います。
★★
じーちゃんは10年以上前に亡くなりました。
でも、そのおまじないを思い出す度に、じーちゃんの顔も一緒に思い出します。
それは起きれるようになるよりも宝物です。