戸塚珈琲店

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現在を生きるために必要な「考え抜く力」をつける方法

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おはようございます。戸塚です。

 

今日は、『考え抜く力』という本を紹介します。

 

憲法の伝道師

著者は、弁護士で伊藤塾の塾長をされている伊藤 真(いとうまこと)。

東大法学部卒業。「憲法の伝道師」として講演や執筆で活躍されています。

 

やはり頭のいい方は考えるのが得意というか、好きなんでしょうね。

若いうちに考えることが習慣にできていたら、僕もまた違う人生になっていたのかもしれませんね。

 

それでは内容に入っていきましょう。

 

情報をもとに考える

昔は物知りな人は重宝されましたが、今の時代、インターネットの普及によって多くの情報をすぐに知ることができます。

なので、これから必要になるのは「様々な知識を組み合わせて新しいものを生み出したり、様々な情報からその先を推論したりする能力」だと著者は言います。

誰かに答えを提示してもらうのではなく、様々な選択肢を自分でとことん考えるようにならなければいけない時代になったんですね。

 

 

考える前段階

人間の知的作業は、次の4つのプロセスからできている。

 

理解する → 記憶する → 考える → 表現する

 

「そもそも人は、頭の中に何も情報や知識がない状態で『考える』ことはできません。『理解』と『記憶』は、考える前段階として必ず必要になってくる」。

 

これは料理に例えると、材料や道具はあるけど作り方がわからないという状態でしょうか。

なんとなく食べれるものは作れるかもしれませんが、しっかり作り方を学べば美味しい料理を作れるようになるのと同じですね。

 

やはり基礎は大事

「理解」や「記憶」のために必要なのは、やっぱり「勉強」です。

苦手です・・・。

 

まずは「基礎」として、セオリーや先人たちが確立したノウハウをしかっり身につける。それを土台とし、自分で考え、そこにプラスアルファを乗せていく。その結果「自分らしさ」が見えてくる。

 

確かに最初から自分でノウハウを作ることは難しいし、できても膨大な時間がかかります。本などで先人の考えてきたことを知ることで時短になり、その上で自分なりに考えることが大事なんですね。

 

本を読んで5分考える

「『記憶』も、すぐに『考える』という作業を行われなければ、簡単に忘れ去ってしまいます。(中略)たとえば本を読んだとき、『この内容を自分はどう生かせるだろうか』と、5分くらい考えてみる」ことが大事だと書いてあります。

 

読んでわかったつもりになるが、そこで考えてみることにより自分ごととなり、記憶に定着しやすくなるということでしょう。

 

プラスの可能性を考える

「悲観的な思考にとらわれる人は、考えすぎているようでいて、実は「考えることが足りない」と著者は言いますが、これはまさに自分のことのようではっとしました。

ではどうすればいいか?

 

どんな問題にも「プラスの可能性」と「マイナスの可能性」があり、多くの可能性を検討していけば、悲観的な答えは全体の一部でしかない。

以下、わかりやすいので長いけど引用します。

たとえば好きな相手に失恋したとします。「だから自分はダメなんだ」というのは、自分を”失恋した存在”としか見ていないことになります。

でも、そこで「本当に自分はダメなやつなのか?」ということを冷静に考えてみてほしいのです。「そんなことはない。こういういい部分もあるし、仕事ではこういうことがうまくいっている。自分を好いてくれる友人もいっぱいいるじゃないか」、そう考えられたら成功です。それがうまくいけば、確かに「失恋した」のは事実であるけど、そこから飛躍して、だから「ダメな自分」と、自らを否定するばかりの見方は間違いだということがわかります。

落ち込んだ時に、心を切り替えるのは簡単ではないですが、少しずつでもマイナスにとらわれている気持ちをプラスに考えられるよう意識することが重要です。

 

「ベスト」より「ベター」

僕は根気のない完璧主義者というタチの悪い性格で困っていたのですが、

「完璧を求める人は、いつまでもベストを求めて締め切りに遅れてしまう。『ベスト』より『ベター』の判断で一歩先に進んでおく。それでダメなら戻ってまた考え直せばいい。」という著者の言葉で、

「ああそうか。それでいいんだなー」と気が楽になりました。

 迷った時は「自分が正しいと思った方向」に進んでみる。間違えたと思ったら、その時引き返せばいい。先にやったもん勝ちです。

 

おわりに

この本を読んでいたら、自分に当てはまることが多くありました。

逆に言えば、その分、実践しやすいんじゃないかと感じました。

 

この本の副題は「思考力を鍛える90のメソッド」なので、ここに挙げたのはごくごく一部です。

あなたの参考となるメソッドも探して見てください。

 

『考え抜く力』伊藤 真