なるほど、確かに中村文則は面白い。
お笑い芸人ピースの又吉直樹。
彼がよくおすすめしている中村文則。
テレビは影響力があるので、又吉さんがすすめるなら読んでみようと中村文則の作品を読む人が多いだろうと思う。だから僕は敬遠していた。
だけど今、中村文則の『土の中の子供』手に取り、そして読み終えた。
感想。すごくよかった。
幼稚な感想・・・^^;
どうよかったのか、もう少し詳しく語ります。
****
この『土の中の子供』は芥川賞を受賞した作品です。
27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引き込まれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。
といった内容です。
このあらすじを読んでわかる様に、かなり重いテーマです。
わかっていました。わかっていたんですが、読んでいて「暗いなー、なんか嫌だなー」と思いました。途中何度か重くて読むのが疲れ、集中できないところがありました。
しかし読み進めるうちに、微かな希望がみえてきたり、思ったのと違う展開にハラハラしたりと、最後は一気に読んでしまいました。
読みながら「何で」「ヤメろ」「ダメだ」という言葉が心に浮かんできました。
この話の様な経験をしたことがないので、軽はずみなことは言えませんが、
世の中は捨てたもんじゃないです。
生きていればいいことがあります。
わかってくれる人がいます。
そんなことを感じました。
****
又吉さんがおすすめする理由わかりました。そんなに長くないので読みやすいですし、まだ読んだことがない人は一度読んでみてもいいかと思います。
まだ中村文則はこの作品しか読んでないので、他の作品も読んでみたいと思う。