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勇気をくれた言葉たち / 大宮エリー『思いを伝えるということ』

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思いを伝えたい人がいた

この本に出会ったのは偶然であり、必然だったのだろう。

僕には気になる人がいた。過去形。

その人は仕事の得意先の人で、前から可愛い人だなーとは思っていたけど、それだけだった。

いつからかは定かではないけれど、気づいたら落ちていた。恋に。

 

その人は、僕が受け取りをもらう時、いつもニコッと笑顔を向けてくれる。

その人は、おそらく僕より一回りぐらい年下だろう。

こんなおっさんなんか相手にしてくれないだろうと、気持ちを押し殺していた。

 

でも、その笑顔を向けられるたびに、僕は嬉しい気持ちになった。

 

いつも行くたびに、「今日こそは話しかけよう」と思うのだけど、もし嫌がられたら気まずくなるなって自分に言い訳ばかり。ヘタレ。

 

そして、3ヶ月ほどが流れ去った。

 

(その時の心情をよく表している本があり、いつか紹介します。お楽しみに!)

 

そんな時に、この本に出会った。

 

背中を押してくれる言葉たち

本屋で、ただなんとなく本棚を眺めていたら、そのタイトルが目に飛び込んで来た。

 

『思いを伝えるということ 大宮エリー

 

僕はその本を取り出して、裏に書いてあるあらずじを読んだ。

 

「思いばかりがつのってパンクしそうな人に読んでほしい」 

 

 

オ、オレのことだ・・・!

 

 

即購入し、家に帰って一言一言を噛み締めながら読んだ。

 

この本は、詩と短編小説で構成されている。

 

プロローグからやられました。

ぜひ読んでほしいので多くは書きませんが、例えばこんな一文。

 

でも、伝えないと

なかったことになっちゃう

その貴重な

一回きりのなけなしの感情が

なかったことになっちゃう

 

そんなの嫌ですよね。かなり強く背中を押されました。

 

だから、覚悟を決めました。

 

思いを伝えたその先に

僕は、勇気を振り絞り、ちょっと外に呼び出して、思いを伝えました。

 

結果は、

 

「彼氏いるので、すいません・・・」

 

ですよねー。

 

めちゃくちゃ可愛いし誰もほっときませんよね。

 

つらくて悲しかったです。

 

だけど、思いを伝えられて本当に良かったと思ってます。

 

この気持ちがなかったことにならなかったから。

 

この本に出会い、背中を押してもらって、思いを伝えることの大切さを教わりました。

 

大宮エリーの『思いを伝えるということ』

これからも大切に読み返したい本です。

 

ぜひ読んでみてください。