迷いから得た教訓
例えば、欲しいものがあって、それを買いに行ったとする。
すると、その欲しいものの横に色違いの同じようなものがあり、目移りする。
悩んだ末にその違う色を買う。
レジを済ませ少し冷静になると、似たような色のやつを持っていたことに気づき、後悔する。
そんな経験ありませんか?
僕はよくあります。
そして、またやってしまった。
***
色が薄めのスリムジーンズを買いに行った。
お目当てに近いジーンズを見つけ、ウエストのサイズを探していたら、隣にスキニージーンズが目に入った。気になったので、とりあえず二つとも試着をしてみることにした。
すると困ったことになった。
色はスリムが思っていたやつで、シルエットはスキニーのやつだった。
店員さんが寄って来たのでスキニーで色が薄めのものはあるか尋ねたら、ありませんと言う。
仕方なく、もう一度両方を履いてみた。
しかし比べれば比べるほどわからなくなってくる。
ここはプロの店員さんにどっちが似合っているか聞くしかない。
すると「色はスリムですが、シルエットはスキニーの方が合ってますね」と答えた。
はい、振り出しに戻る。
合わせる服や、シチュエーションを想像しながら考えた。
だんだん熱くなってきた。
もういいや。自分でも似合っているかなーと思ったスキニーに決めた。
裾直しをしてもらい、レジを済ませた。
買い物をしたあとは少しスッキリした気分になる。
クルマに乗り帰路についているときに、ふと思い出した。
「同じような色でスキニーのチノパン、持ってるやないかーい!」
どうして最初に買おうとしてたやつを買わなかったんだ!オレのバカバカバカバカ!
裾を直してしまったし、取り替えはできないだろう。
もし取り替えできたとしても、気が小さいのでとても言えない。
ジーズとチノパンなので、同じじゃないからいいじゃないか。
「優柔不断を治すには、パッと決めて、決めたことは後悔しない」と何かの本で読んだことがある。
そうだ。買っちまったものはしょうがない。気に入ったし買ったんだから。
でもなー、同じような色のズボンを二つ持っててもなー
どうせなら色の違うものを買っとけば気分を変えれるのになー
そんな考えがグルグルと頭を駆け巡った。
こういう場合はどう考えるのがいいんだろうか。
思い返すと、服だけじゃなく、様々な場面で同じような思考に陥ることが多い。
これがいいな。でもあれもいいな。もしかしたらもっといいのがあるかもしれない。
そうやっていつもタイミングを逃す。
優柔不断で欲深く、自意識過剰。
ちょっと卑下しすぎですかね。
考えられる対処法としては、
- 諦める。
- 取り替える。
- 新しいのを買う。
- メルカリで売る。
- あげる。
このくらいしか思いつかない。
「メルカリで売って、新しいのを買う」が一番よさそうだけど、そこまでする気もない。諦めて、また欲しかったら買うことにする。
そんなこんなで家に帰って、鏡の前で履いてみた。
「思ったより似てないし、これはこれでカッコイイ!」
***
思い込みとは厄介なものである。
実際に並べてみると、まったく気にする必要のないことだった。
「目的(どんなものを欲しいか)をしっかり決め、決めたら迷わない」
これが後悔が少ない、一番いい方法かもしれない。
読んでくれてありがとうございました。
迷いを減らし、後悔なく生きたいですね。